私がおめめどうの巻物カレンダー®をおすすめする理由3つ【自閉スペクトラム症:息子の視覚支援グッズ】
この記事では、息子(自閉スペクトラム症)が4歳から取り入れている巻物カレンダー®について、我が家のケースをご紹介します。
カレンダーライフをスタートするか迷っている方に届くと嬉しいです。
巻物カレンダー®は株式会社おめめどうの登録商標です
巻物カレンダー®の特長
巻物カレンダー®は、1か月ごとに日付が横一列に並んでおり、紙なので両端を巻物のようにくるくると巻き、必要な部分のみ表示できるのが特長です。
通常の7コマで区切られたカレンダーは、日にちと曜日の2軸で読み取る必要がありますが、巻物カレンダー®は1軸で楽に読み取ることができます。
今日のマークをずらして行くことで、知的に障害がある方も日にちは連続している(今日・明日・1週間・・・)とわかっていく方が多いとのこと。
予定まであとどれくらいという感覚も掴みやすくなっています。
私が巻物カレンダー®を使い始めたきっかけは
息子との音声言語でのやり取りで、ストレスが溜まり悩んでいた時に参加したおめめどうセミナーです。
- いつ何があるかの時間軸
- 自分で選ぶための選択肢
- 消えてしまう音声言語
などを、本人がわかる情報(絵や文字)を使って見える形にすると、目を三角にせず、まあるい瞳で子育てできるよと教えて頂いたことです。
何から始めたらいいか?の答えが、巻物カレンダー®とスケジュールだったのと、ネットショップから簡単に購入できたので、始めてみることに。
特に使い始めた頃に思った巻物カレンダー®をおすすめする理由3つ
- 文字が読めなくても始められる
使い始めた時は、発語無し、文字は読めない書けない状態。
絵カードや写真カードを作って貼っていました。
パソコンはほとんど触ったことが無かったので、最初はカード1枚作るのに1日がかり。
作るのが間に合わない時は、イラストを画像検索し、直接ペンで書き込む。
文字という便利なものがあるのだと知って欲しくて、絵・写真・イラストにはできるかぎり文字も添えるようにしました。
今はスマホのアプリで絵・写真カードを作り、コンビニのコピー機でサクッと印刷できます。
たった数年で便利な世の中になりましたね。 - いつ何があるか、知りたいなと思った時はここを見たらいつでもわかる
忘れたっていいんだ。という安心感が巻物カレンダー®にはあります。
ふとした時に、じーっと巻物カレンダー®を見ている息子を見ていたら、そう言えばカレンダーライフを始める前は、息子が何かを考えている姿って見たことないような・・・と思うのでした。 - 楽しみを心待ちにするワクワク感で日々のモチベーションを得られる
何日に何があるかを見える形で伝え続けていく日々。
息子は徐々に「ああしよう」「こうしよう」と心の中で考えを巡らせるようになっていきました。
クリスマスを楽しみに待つワクワク感を伝えられた時は、感動でじわっと泣くわたし。
小学生の今は、お小遣い日を心待ちにし、コロコロコミックを買った残金で何を買うかを日々考えているようです。
最後に、巻物カレンダー®を取り入れてみようと思っている人へ
私は、カレンダーでとにかく予定を伝えたらいいと思っていたので、保育園の日、療育や訓練の日ばかりを絵や写真カードにして貼り付けていました。
全く見ないどころか、なにこれ邪魔ですけど、という感じでベリッと剥がされポイっと捨てられるという。
なんとも空しいスタート。
そこでおめめどうの社長さんに相談したところ、あなたが伝えたいことより、本人の知りたいことを書くんよと教えて頂き、日々の予定プラス、大好きなホットケーキの手書きの略絵と、公園のお気に入りの遊具の写真カードを貼ってみたところ、その月から破られなくなり、チラチラと見るように。
少しずつ本人が、付箋をはったり、ハンコをおしたり、絵や文字を書いたりすることで、自分のカレンダー、自分の暮らしになって行きました。
巻物カレンダー®は最初、知的障害を伴う自閉症の方でもわかるようにと作られたそうなので、障害のある方が使うイメージがありますが、現在は、そのシンプルなデザインと、見通しの持ちやすさから、幼児、高齢者、受験生、主婦、ビジネスパーソンなど、全ての人が選べるユニバーサルデザインのカレンダーとなっています。
息子は4歳からスタートしましたが、わかりやすい、使いやすいものを使うのに遅すぎるということはありません。
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